療育システム
ひとくちに「発達障害」と言っても、自閉症やADHDなど、その症状はまさに千差万別で治療法も確率されていません。
そのため医療のみならず、療育というシステムが非常に重要になってくるのです。
ぶらいとでは、ABAや美術療育を採り入れ、お子さまたちひとりひとりの状況や症状に適した療育を行い、たくさんのうれしさや楽しさを経験してもらうことに力を尽くします。
① ABAを基本とした療育
ABAは、「発達に障害のあるお子さまの社会性や知能は改善することができる。」という考えに立っており、行動分析学による行動の基本原理に基づいてお子さまの行動を変えていくものです。
行動分析学は、1930年代にアメリカのB.F.スキナー博士によって確立された行動の科学で、人の行動は「ごほうび」を与えることで変わることを立証しています。
人が何らかの望ましい行動をとった直後にごほうびがあると、以降その行動は増加あるいは維持されます。このように行動が増えたり維持されたりすることは「強化」と呼ばれ、ごほうびとなるものを「強化子」と言います。この「強化子」を適切に与えたりなくしたりして、お子さまの望ましい行動を増やし、望ましくない行動を減らして、社会性を向上させるのがABAによる療育なのです。ABAでは、お子さまがわかりやすいようにタイミングよく「ほめて育てる」ことが大変重要です。私たちはその姿勢を崩すことなく、常にお子さまの行動を見守り柔軟に対応していきます。
② 臨床美術に基づいた美術療法による療育
美術作品を見ると、たいていの人は心を動かされるのではないかと思います。では、一歩進んで、自分で絵を描いたり作品を作ってみたらどうでしょう。材料の色や感触、匂いなどを感じ、作る過程で試行錯誤し、いわゆる五感をくすぐられて、思いもよらずリラックスできるのではないでしょうか?
このように、絵やオブジェなど美術作品を作ることによって脳が活性化され、感性が豊かになり、心が解放されることを目指すのが臨床美術です。臨床美術には右脳の活性化が社会性の向上につながるという医学的な根拠があり、自閉症やまた認知症などの症状も緩和させる力を持った優れた療法なのです。
ぶらいとは、臨床美術を広めるためにさまざまな活動を続けている団体「彩球」(さいたま)と連携して、専門の臨床美術士による、独自のプログラムを実施しています。(指導できるのは有資格者のみです。)決められたものを作るのではなく、お子さま自身にたくさんの作品の中から作りたいものを選んでいただくので、主体性や満足感を育み、ひいては生きる力を向上させるのに非常に有効な療育方法となっています。私たちは、制作そのものだけでなく、作業中の雰囲気づくりも大切にしています。楽しい雰囲気の中では会話が出てきやすいからです。より自然で自発的なコミュニケーションがとれて、お子さまが心からリラックスできるように配慮していきます。
臨床美術「彩球」 http://rinbisaitama.jpn.org/
ぶらいとの特徴
オーダーメイド療育
お子さまの症状や発達の度合いはさまざまです。ぶらいとでは、経験豊かな専門スタッフが、それぞれの状況に応じたカリキュラムを作成します。
私たちはフランチャイズではないので、型にはまらない融通の利いた対応が可能です。お子さまの状態やご家族のご要望に沿って、療育の基本をふまえながら、納得いただけるようにカリキュラムの変更など承ります。
独自のシステム
授業でのお子さまの様子を動画像で配信することにより、ご家庭とのよりリアルでスピーディーな情報共有を可能にしています。
専門的な支援
ぶらいとには、機能訓練の専門家である言語聴覚士(ST)と作業療法士(OT)、子どもの遊びに寄りそうプロである保育士と児童指導員が在籍しています。
各方面から多角的な視点でお子さんの発達状況をとらえ、その都度プログラムを作成して専門的な支援をおこなっています。
ぶらいとでは、お子さまとご家族様に対して、相談支援も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。